フローリングの重ね張りとは?段差問題の対策とメリット・デメリット

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フローリングの重ね張りとは?段差問題の対策とメリット・デメリット

フローリングの重ね張りは魅力的なリフォーム方法ですが、気になるのは段差ですよね。
既存の床材の上に新しいフローリングを貼る重ね張りでは、床材の厚み分だけ床が高くなり、段差が発生する可能性があります。
この段差は、見た目だけでなく、生活上の安全面にも影響を与えます。
今回は、フローリング重ね張りのメリット・デメリットを改めて確認し、特に段差問題に焦点を当て、その原因、影響、そして具体的な対策を解説します。

フローリングの重ね張りのメリットとデメリット

費用と工期のメリット

フローリングの重ね張りは、既存の床材を剥がす必要がないため、解体費用や廃材処分費用が不要になります。
これにより、張り替えに比べて費用を大幅に抑えることができ、工期も短縮できます。
短期間でリフォームを終えたい方にとって、大きなメリットと言えるでしょう。

重ね張り特有のデメリット

重ね張りの最大のデメリットは、段差の発生です。
新しい床材の厚み分だけ、既存の床との間に段差が生じます。
この段差は、部屋の境目やドア、収納扉、敷居などさまざまな場所で発生する可能性があります。

また、床下の状態を確認できないため、既存の床材に問題があった場合、重ね張り後に新たな問題が発生する可能性も考慮する必要があります。
さらに、古い床材の軋みや沈みによって、音鳴りが発生するケースもあります。

床材の選択と段差の関係

段差の大きさは、使用する床材の厚みに大きく依存します。
薄い床材を選択することで、段差を最小限に抑えることができます。
リフォーム用の薄い床材は、数ミリ程度の厚みで販売されているものもあり、段差を気にすることなくリフォームできます。

しかし、床材の厚みが薄すぎると、耐久性や安定性に影響する可能性があるため、適切な厚みの床材を選ぶことが重要です。

フローリングの重ね張り 段差問題への対策

段差の発生原因を理解する

段差は、主に新しい床材の厚みによって発生します。
重ね張りを行う部屋と、そうでない部屋の境目、ドアや収納扉、敷居など、高低差が生じる箇所は注意が必要です。
既存の床材の劣化や、不適切な施工も段差の原因となる場合があります。
施工前に、これらの箇所をしっかりと確認し、対策を立てることが重要です。

段差の大きさによる影響とリスク

数ミリの小さな段差であれば、さほど問題にならない場合もあります。
しかし、数センチの大きな段差は、つまずきの原因となり、転倒事故につながる危険性があります。
高齢者や小さなお子様がいる家庭では、特に注意が必要です。
また、段差は見た目にも影響を与え、部屋全体の美観を損なう可能性もあります。

効果的な段差解消策

段差の解消策としては、見切り材の使用が有効です。
見切り材は、異なる高さの床材の境目に設置することで、段差を目立たなくし、つまずき防止にも役立ちます。
また、段差が小さい場合は、薄い床材を選択することで、段差自体を小さくすることができます。
さらに、ドアや収納扉の調整が必要な場合は、専門業者に依頼しましょう。

まとめ

フローリング重ね張りは費用と工期のメリットがありますが、段差の発生というデメリットも存在します。
段差の大きさは、使用する床材の厚みや施工方法によって変化します。
段差を解消するためには、薄い床材の選択、見切り材の使用、専門業者への相談などが有効です。
リフォーム前に、必ず段差が発生する可能性のある箇所を確認し、適切な対策を講じるようにしましょう。

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