木造住宅は、自然素材の温かみや木の香り、通気性の良さなど、魅力的な要素がたくさんあります。
しかし、一方で「夏は暑い」「冬は寒い」といった声もよく耳にするのではないでしょうか。
木造住宅が暑いと感じるのは、断熱性や気密性、構造上の問題など、さまざまな要因が考えられます。
この記事では、木造住宅が暑い理由を解説するとともに、快適な住まいを実現するための暑さ対策を7つご紹介します。
これから木造住宅を検討している方や、すでに住んでいるけど暑さ対策に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
木造住宅が暑い理由とは?
1:断熱性・気密性の低さ
木造住宅は、鉄筋コンクリート造や鉄骨造に比べて、熱を伝えやすい素材です。
そのため、断熱性や気密性が低い場合は、外気温の影響を受けやすく、夏は暑く冬は寒くなってしまいます。
特に、古い木造住宅は、建築当時の断熱基準が現在よりも低かったため、暑さ対策が不十分な場合があります。
2:構造上の問題
木造住宅の構造によっては、日射熱が直接室内に侵入しやすく、室温が上昇してしまうことがあります。
例えば、屋根や壁の断熱材が不足していたり、窓の面積が大きかったりすると、日射熱の影響を受けやすくなります。
3:劣化による熱の侵入
築年数が経つにつれて、窓枠やサッシの隙間が大きくなり、気密性が低下することがあります。
また、外壁の塗装が剥がれたり、シーリング材が劣化したりすることで、外気や熱が侵入しやすくなるため、室温が上昇する原因となります。
木造住宅の暑さ対策7選
1:断熱性の高い窓・ドアを採用する
窓やドアは、室温に大きな影響を与える部分です。
断熱性の低いアルミサッシと単板ガラスの窓は、熱を伝えやすく、室温の上昇につながります。
そこで、断熱性の高い樹脂サッシと複層ガラスを採用することで、室温の上昇を抑えられます。
2:性能の高い断熱材を適切に使用する
壁や屋根に使用する断熱材も、暑さ対策において重要な役割を果たします。
断熱材の性能は、熱伝導率で表され、数値が低いほど断熱性能が高いことを示します。
適切な断熱材を選定し、適切な厚さで施工することで、室温の上昇を抑えられます。
3:気密性の高い仕様にする
気密性とは、外気や熱が建物内部に侵入しにくい状態を指します。
気密性を高めることで、室温の変化を緩やかにできます。
気密性を高めるには、窓やドアの隙間をなくす、外壁のシーリングを適切に施工する、換気システムを導入するなどの方法があります。
4:日射遮蔽対策
日射熱を遮ることで、室温の上昇を防げます。
窓の外側に、日よけシェードや庇(ひさし)を設置したり、遮熱フィルムを貼ったりすることで、日射熱の侵入を抑制できます。
5:高効率な換気計画を立てる
適切な換気を行うことで、室内の熱気を排出できます。
窓を開けて自然換気を行う場合、日中の暑い時間帯は、日差しが当たらない窓を開け、風通しをよくすることが重要です。
6:シーリングファン・サーキュレーターの活用
シーリングファンやサーキュレーターを使用することで、室内の空気を循環させられます。
空気を循環させることで、室内の温度ムラを解消し、快適に過ごせます。
7:適切な容量の冷房器具を選ぶ
冷房器具は、部屋の広さに合った容量のものを選ぶことが重要です。
容量が小さすぎると、冷房能力が不足して室温がなかなか下がらないため、適切な容量のものを選ぶようにしましょう。
また、省エネ性能の高い冷房器具を選ぶことで、電気料金を抑えられます。
まとめ
木造住宅が暑い理由としては、断熱性・気密性の低さ、構造上の問題、劣化による熱の侵入などが挙げられます。
暑さ対策としては、断熱性の高い窓・ドアの採用、性能の高い断熱材の使用、気密性の確保、日射遮蔽対策、換気計画、シーリングファン・サーキュレーターの活用、冷房器具の適切な選定などが有効です。
これらの対策を組み合わせることで、快適な住空間を実現できます。
当社は断熱改修で快適な暮らしを提供します。
木造住宅が熱いとお困りの方はぜひ当社までご相談ください。